6時間入った日
  
〜サウナとの出会い〜


 ある年末の日、目覚めると顔がパンパンに腫れ上がっていた。連チャンの忘年会の果てとは言え、我が身とは思えぬ顔に呆然自失。ボーとした頭の中で「サウナに入ってみよう」。実は生まれて此の方サウナというものの体験は無かった。機会が無かったのと、「頭が痒くなる」という知人の言葉をまにうけて入ろうとはしなかったのである。でも今日の状況はとんでもなく“まずい”。何らかの措置を講じなければ・・・という頭の中から“ふ”と浮かんだのがサウナであった。早々知り合いには顔を見られないように近所の風呂屋へ。デカイ顔の重みに耐えながらスチームサウナへ。入った!気が付けば6時間が経過していた。スチームの熱さに耐えられるのはせいぜい1分。露天風呂で休憩。いったい何回繰り返したのだろう。6時間後、家に帰ると家人が「どうしたの」。鏡を見るとパンパンだった顔がげっそり。サウナの威力を目の当たりにして「生き返った」。今までサウナに見向きもせず、大損をしていた人生を返せ!悔しい!地団太を踏んだ一日であった。
 以後サウナは欠かせないものになった。ビギナーの時は水風呂にも入れず、1分程でサウナを飛び出し、脱衣場や露天風呂で涼んでいた。やがてサウナのベンチに座ると「ホ〜」とため息が出て、ここち良い安心感包まれ、至福の時となるのである。しあわせ。



 なんでふろや  風呂屋とイレズミ   時計屋の大将
 風呂あがり  男湯・ニューハーフ湯・女湯  ホームレスも社長も
 風呂屋とチューインガム  女風呂をしきる“ボス”  風呂屋でしかられた
 6時間入った日〜サウナとの出会い〜  水風呂との出会い