女風呂をしきる“ボス”




 男風呂ではあまり見かけないのであるが、女風呂の“ボス”の存在はよく耳にする。特にサウナを中心に出現するらしい。たいがいは“とりまき”さんがおり、サウナベンチの定席を確保したり、みんなで新参ものに“にらみ”をきかせるなど、他の客にとってはあまり居心地の良いものではないらしい。さながら、時代劇の牢名主のごとき様相であるという。又、一方では持ち込んだ飲食物を周囲にふるまうなど、面倒見の良いボスのけなげな姿も。別に“こわそうな人”でもなくごく“普通のおばさん”が多いという。行きつけのお風呂屋さんを愛している常連さんである。
 お風呂屋さんにとって、常連さんは有り難い存在にまちがいない。しかし、常連のわがままは「自分達だけの風呂」とかん違いしてしまうこともある。愛する風呂屋にいつまでも入り続けられるようにと願うのが常連で、自分達だけが気持ち良く入れたらよいのではないはずである。
 そういえば、サウナでの行儀が悪いと感じている女性客がけっこう多い。酔っ払ってサウナベンチで寝転んでいる人は男風呂でも見かけるが、そんな“かわいい”ものではないとも。
 いつまでも、みんなで気持ち良く!





 なんでふろや  風呂屋とイレズミ   時計屋の大将
 風呂あがり  男湯・ニューハーフ湯・女湯  ホームレスも社長も
 風呂屋とチューインガム  女風呂をしきる“ボス”  風呂屋でしかられた
 6時間入った日〜サウナとの出会い〜  水風呂との出会い