風呂屋とイレズミ







幼い息子を風呂屋へ連れて行ったときの事、水風呂に入っている“かの御人”の背中を息子が指でなぞっているではないか。「まずい」と赤の他人を装うことしきり。
思えばイレズミを“なま”で見られるのも銭湯くらいになってしまった。プールや健康ランドは「イレズミの方お断り」の貼紙があり、人前ではだかになる機会もめっきり減ったように感じる。「はだかの付き合い」など“今や昔”というところかも知れない。
さて、無事戻ってきた息子の話、「これなに?」という子供の問にその御人「ボク、こんなんしたらあかんで」とおしゃったそうな。銭湯には人生も埋もれていてあたたかい。ただ、息子が「きれいなぁ」と目を輝かしていたのが気になった。
ちなみに女風呂も、なかなかの百花繚乱であると聞く。
お風呂屋さんがいつまでも華やかでありますように。



 なんでふろや  風呂屋とイレズミ   時計屋の大将
 風呂あがり  男湯・ニューハーフ湯・女湯  ホームレスも社長も
 風呂屋とチューインガム  女風呂をしきる“ボス”  風呂屋でしかられた
 6時間入った日〜サウナとの出会い〜  水風呂との出会い