乾式サウナ

かんしきさうな。文字通り高温で室が乾燥しているサウナ。熱源からおよそ3種類に分類される。電気ヒーター式の炉は古くからあって最もポピュラーなサウナと言える。電熱ヒーターの上にサウナストーンを乗せた、いわゆるフィンランドサウナと呼ばれるものである。湿度0%室温100℃といったマニアックなものも見かけ、ハードタイプのサウナと言えよう。ガス遠赤外線サウナは、ガスを燃焼させた排気熱を利用したもので、くねくねとした長い排気筒から放熱させている。室温の高さで汗をかくのではなく遠赤外線で体の内部から発汗をうながすというもの。室温は80℃位が良いとされている。比較的低温でソフトなサウナとして塩サウナをはじめ最近はよく見かける。蒸気や高温湯をフィンの付いたパイプに通して放熱させる方式は、パイプをベンチ下や背もたれ裏にめぐらせられるので、外部に炉のスペースが不用な分サウナ室が広く使える。このヒーターは車のラジエーターと同じ原理で、パイプの廻りに付いた無数のフィン(羽根)が空気との接触面積を大きくし、放熱効率を高めている。熱源が湯や蒸気なのでお風呂屋さんにとっては合理的と言える。ただベンチなどが極端に熱くなってしまうおそれもある。
サウナ炉としては他にセラミック遠赤外線サウナなどがある。又、パン焼や塗料の焼付に使う工業用の遠赤外線ヒーターを利用したものなど、各お風呂屋さんのオリジナルサウナもある。お風呂屋さんにはまだ登場していないが、遠赤外線輻射シートを床や壁、天井に仕込んだ低温サウナは治療効果が期待されている。
乾式サウナの別途利用料は50円程度から入浴料と同額くらいまでさまざまであるが、阪神間ではバスタオル付で100円というのが多いようである。
サウナの温度