掛り湯

かかりゆ。あがりゆ(上がり湯)、おかゆ(陸湯)などともいい、入浴用とは別にある、体を流すのに使う湯。一般的には、風呂からあがる時にかかる湯を上がり湯、浴室に入った時に体を流すことを掛り湯という。
本来は湯舟につかる前に体を洗うのが衛生面でも体のためにも良いのであろうが、寒い冬場などは早く温まりたいと思うのも人情である。ほとんどのお風呂屋さんには、鉢水(湯)上がりシャワー、上がり用のカランなどが設置されている。これで少なくとも前(男性はち・ち・、女性の場合は・・・)とうしろ(おしりの穴)を洗い流すのがエチケットである。なお掛り湯の設備が無い場合は、湯舟の湯を洗面器に汲んで体を流す。これは湯舟の湯の熱さをやわらげる効果があり、掛り湯の効能を最も発揮するものである。
ちなみにサウナを利用する場合、先に体を洗った方が毛穴の汚れが取り除かれて発汗が早い。