片倉館概略 | |
諏訪湖のほとりで明治の初めに製糸業を起こし、シルク・エンペラーとして、世界に知られる一大コンツェルンを築き上げた、片倉家同族が創業50周年の記念事業として、昭和3年に地域の人々のための温泉養護施設と、講演会や各種会合が出来る会館を併設した「片倉館」を建設しました。片倉家の当主二代、片倉兼太郎が欧米視察旅行で学んだこと、それは、地域に対する企業の社会貢献でした。その中で特に健康福祉施設の充実ぶりに深く心を動かされました。「諏訪にも同様な施設を」と、片倉館建設に取り組みました。 大浴場や休憩室、大広間などの施設。そして庭園には一面に白砂を敷き、池の傍らには小動物が飼われていました。建築デザインも当時の日本の最先端をいくもので、日本の最高レベルの文化を諏訪に移植しようとした片倉同族の心が感じられます。 |
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設計者 | 森山松之助(1869〜1949) |
竣工 | 昭和3年10月 |
敷地面積 | 10,496.42u(3,175.16坪) |
建物総面積 | 2,479.3u(745坪) |
温泉浴場棟 | 鉄筋コンクリート2階建て |
延面積 1,310u(397坪) | |
会館棟 | イギリス式洋風建築2階建て木造 |
延面積 1,303.5u(395坪) | |
総工費 | 約80万円 |
千人風呂・ラドン温泉 | |
営業時間 | 午前10:00〜午後9:00 (受付は午後8:30まで) |
休館日 | 毎週火曜日(祝日は営業) |