サウナのタダ入り

サウナを有料にしているお風呂屋さんの頭をいためているのが無銭利用である。お風呂屋さんの大将は、この“不心得客”と日々葛藤しているのである。サウナキーが無いと開けられない扉を考えたり、料金を支払った目印にバスタオルの貸し出しや、サウナ札をぶら下げさせる風呂屋もある。しかしキーを持った人の後をついて入ったり、はてはサウナキーを偽造する者まであるという。又、他人の使用済みバスタオルを巻いて入る者、洗面器に入れてあるサウナ札を失敬する者もあり、経営側としてもあの手この手と工夫をこらさざるをえないのであろう。
正直に利用している人とそうでない人との間に不公平感があり、経営者側となんとかごまかそうとする客のおっかけっこは終りそうにもない。