風呂屋主人のふるさと

現在の風呂屋のご主人には石川県や福井県など北陸出身者が多い。取引銀行も石川銀行などが主流である。風呂屋は冬の寒い日も朝早くから水をあつかうきびしい仕事であった。戦後出稼ぎで都会に出た北国の人達がこのきびしい風呂屋につとめ、のれん分けされて現在の風呂屋につながっているようである。朝早く冷たい水をあつかうハードな仕事は雪国の人間にしかつとまらなかったのかもしれない。ちなみに、豆腐屋さんやクリーニング屋さんも北陸出身者が多いようである。
冬だけでなく、火を使う仕事はあつい夏の日もつらい。丁稚奉公の末のれん分けしてもらい、懸命にガマンして人々のアカを落す湯をわかし続けて今に至っている。
現在は機械化も進み仕事そのものは楽になったものの、別のきびしい状況がある。北陸人のねばりで風呂屋ののれんを守り続けていただきたいものである。
風呂屋文化を守り育ててきてくださった方々に感謝!
又、これからもよろしく。