一般公衆浴場とその他公衆浴場

公衆浴場には「一般公衆浴場」(普通公衆浴場)と「その他公衆浴場」(特殊公衆浴場)とがある。サウナ専用浴場や大多数のスーパ−銭湯などは「その他公衆浴場」となっている。
「一般公衆浴場」は、営業施設の距離規制や入浴料の上限などが制定されている一方で、さまざまな特典によって保護もされている。
「公衆浴場の確保のための特別措置に関する法律」などによって、国や地方公共団体が公衆浴場の経営の安定を図り、住民の公衆浴場の利用の機会の確保に努めることとしている。
すなわち
  水道料金の減免
  固定資産税の減免
  低金利融資や利子補填など好条件での貸付け助成金の交付
などの措置が講じられている。
ここでいう公衆浴場とは「一般公衆浴場」のことである。そもそも「一般公衆浴場」の定義とは各都道府県条例に定められている「地域住民の日常生活において保健衛生上必要なもの」という漠然としたもののようである。最近スーパー銭湯が「一般公衆浴場」として新規参入を図っているがこれには深い意義があるといえよう。近ごろの「一般公衆浴場」はスーパー銭湯などと表面的には大差がなくなってきているように見えるが、その中身には大きな違いがあるということである。
国や地方公共団体がわれわれ地域住民のために公費を注いでお風呂屋さんを確保しているのであり、いわばわれわれ“庶民の銭湯”ということもいえるのである。みなさんもどんどんお風呂屋さんを利用しよう!